絆され商人は太陽を恋う の紹介・解説一覧


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文章を読んで異国を旅する感覚になれる作品が好きです。
その世界の文化、様式、生活、風俗、そんなものを肌で感じるような作品が好きです。

はい。この作品はまず、そんな私の好みに完全合致です。
私がちょくちょく熱を上げてる、異国情緒豊かな小説。まずその部分でパーフェクト。
東アジアを舞台にした物語は、文章の隅々から色彩が、香りが、物音が、息遣いが、確かにそこに人々が生活しているという証左が感じられます。
生きた世界を感じます。

そのうえで、主役の二人。
「ホダシ」と呼ばれる、分かりやすく言えば出会った瞬間ビビッときちゃう運命の人のようなものなのですが。
この二人が、とにかくよい!
運命の出会いで恋心は互いに初手MAX、序盤から超ラブラブです。
しかし出会ったばかりでお互いのことは全然知らないため、とまどったり不安になったり距離感が分からなくなったり、恋心をうまく手懐けられないでいるその様子がとかくグッときます。
とってもよい! 大好き!
私の持論で、恋愛モノをおもしろくするスパイスは気持ちと状況が噛み合わないアンバランスな状況であると思っているのですが、これはまさにそれですよ。最高です。

異国情緒をとっても、恋愛要素をとっても、私にとって大好物。
なら両方を兼ね備えたこの作品、私が大好きにならないわけがない。
私的大ヒットです。

(カクヨムでの自身のレビューを転載)
まずココまで!
2話
good/1
文字数:613文字
編集日:2022-11-18
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