この作品についているあらすじは、実はあくまで序盤の説明をしているにすぎない。読み進めていくと、物語はこのあらすじからは予想できるわけがない地平へぶっ飛んでいく。主人公の理想の美少女になろうとする欲望に周囲は否応なしにかき回され、そうして連鎖的に起きた出来事に、彼もまたかき回される。章を進めるごとにそれはエスカレートし、美少女と膏薬はどこにでもつくとでも言わんばかりに理屈もスケールもハチャメチャになる。やがて彼女の理想が全てを覆いつくし、世界そのものが美少女になる。もちろん読者もその例外ではない。Web小説、そしてその主人公に見られるある種の極端さを逆手に取り、ワイドスクリーンバロック的に肥大・昇華させた怪作。