小説情報
誰かのための人生だった。 『世のため人のために生きろ』という母の言葉を守った菱川雄介は死に際にそう悔やんだ。だから願う、もしも生まれ変わったら、自分のためだけに生きてやると。 気がつくと彼は生前やりこんでいたゲームに登場する、ラスボス以上の強さを誇った悪役キャラ、闇の皇子テリオスに転生していた。「今度こそ好き勝手に生きてやる! 憧れていた最強の悪役のように!」 そう決意して15年。宣言通り自分のために生きてきた――つもりだった。しかしなぜかやること成すこと世のため人のためになってしまい、好感度は上がるばかり。 さらには不本意ながらゲームの舞台である学園へと通う羽目に。しかしいざ登校すると、自分を殺すはずの主人公が仲間になり、敵対するはずの他国の姫からも好かれてしまい…… これは自分のために生きると決めた青年が、知らず知らずのうちに本物の英雄へと祭り上げられてしまう物語である。サイトタグ:悪役転生 異世界転生 主人公最強 無双 学園 コメディ 勘違い 原作知識