第三王女オーフェリア・グロリアスは、過去の死人としての役割しか与えられていなかった。乙女ゲームの死にキャラ、舞台装置。事件の引き金であり、歯車。しかし彼女は死ななかった。なぜならオーフェリアは、前世持ちの転生者だったから。死にたくない一心で抵抗を試みて、しかし追い詰められ死が目前の時、彼女は最強騎士ブラッド・チェンバレンの手により救われて――――そこから全ての歯車が狂い始める。本来死ぬはずだった少女は生き延びた。起きる筈の事件は起きなくなった。原作が崩壊したことも知らずに、彼女は王女として生きていく。




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