舞台は近未来。軌道エレベータが建造され、巨大な情報演算衛星ラグランジュ5があらゆる情報サービスを提供している時代。
　ルクスが病院で目を覚ますと、恋人だと名乗る女性が二人いて「二股をかけていたのか」と詰められた。しかしルクスは事故でここしばらくの記憶を失っていて困惑する。
　ルクスはARSリングという情報端末を開発している会社に勤めていた。二人の女性はその会社の同僚、プログラマのニハルと営業部のアトリア。病院を退院し、業務に復帰するルクスだったが、自宅には「オラクル計画書を転送せよ」という謎のメッセージが残されている。だがパスワードを忘れていて送信できない——どうやらルクスの本職はスパイだった様だ。
　果てしてルクスは無事任務を果たすことが出来るのか？　そして二股関係の清算は成るのか？

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