小説情報

魔女〈アイリスウィッチ〉の少女アセビは、失踪した母を探す旅の途中、不時着した浮遊島で謎の少女ピエリスと出会う。
自身を、二十年前の月破壊を引き起こした大量破壊兵器の制御ユニットだと語るピエリス。
ふたりの出会いは、二十年前の大災禍の真実を暴き出す。そして同時に、新たな災厄の引き金となる。
これは、ふたりの別れと出会いを辿る、ひと夏の物語。


【第32回電撃小説大賞用あらすじ】
主人公アセビは、万能浮遊鉱石アイリスリットを操り空を駆けるアイリスウィッチ。
一年前失踪した母を追い、アセビは不時着した浮遊島で人造魔女の少女ピエリスと出会う。ピエリスはアセビが島から出ることを禁じ、奇妙な共同生活が始まる。そんな中、二十年前に月を破壊し、文明を崩壊させた空中戦艦ケートスが再び主砲を発射。ケートス奪取を目論んでいたと思われる兵士たちの遺体が島に流れ着く。遺体の埋葬を手伝うアセビは、母シオンの墓を発見してしまう。
 母が亡くなっていたことにショックを受けるアセビ。だが、ピエリスの記憶を追体験し、母の最期を看取ったことで喪失を乗り越える。
 徐々にアセビとピエリスは打ち解けていく。ピエリスもアセビとの交流で感情豊かになっていく。二人はいつしか、互いを大切に想う気持ちを抱いていく。
 母の遺品からピエリスと母が友人だったことをうかがわせる証拠が現れる。ピエリスを問い詰めるが、彼女は過去の記憶を失っていた。
 そんな矢先、月の破片が地上へ落下することが判明。被害を防ぐためには、ケートスで破片を受け止めるしかない。しかしケートスが破壊されれば、ピエリスも死ぬことが明らかになる。それでも世界を救うため、二人はケートスを目指すことを決める。シオンの浮遊バイクに残されていた記録を調べると、母が二十年前の月破壊に関わっていたことが明らかに。
 時を同じくして、ケートスを奪取するためアセビの先輩魔女であるリナリアが島を襲撃。アセビとピエリスは協力して島を脱出し、リナリアを撃退する。
 リナリアがピエリスをケートスから自由にできることが判明。しかしピエリスをケートスから解放するためには、代償にピエリスの記憶が失われることが明らかに。
 アセビとの思い出を失い、代わりにシオンとの記憶を取り戻したピエリス。アセビはお互いの思い出を語り合うことを提案し、ピエリスが語り出す。


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