小説情報
名探偵・シエスタ(クール美少女)と、その助手・君塚(巻き込まれ型少年)が繰り広げる、毎話10秒で読める会話だけのショートストーリー。シ「」君「」の形式でひたすら進んでいきます。*この作品は、MF文庫Jより発売中の『探偵はもう、死んでいる。』(著:二語十、絵:うみぼうず)の登場キャラクターであるシエスタと君塚による、スピンオフ的なSSです。===============================『探偵はもう、死んでいる。』あらすじ「君、私の助手になってよ」俺がはじめて「シエスタ」に出逢ったのは、地上遙か一万メートルの空の上だった。自称名探偵の、白髪の少女――そんな彼女に巻き込まれる形で、俺は世界放浪の旅へ出た。「いい? 助手が蜂の巣にされている間に私が敵の首を取る」「おい名探偵、俺の死が前提となっているプランを立てるな」そんな軽口も交わすようになった俺たちは、それから三年もの間、目も眩むような冒険劇を繰り広げ――やがて、死に別れた。そして一人生き残った俺は、再び日常という名のぬるま湯に浸っている。なに、それでいいのかって? いいさ、誰に迷惑をかけているわけでもない。だってそうだろ? 探偵はもう、死んでいる。