小説情報
何気ない日常には、たくさんの息苦しさやモヤモヤが潜んでいる。人が集うところ必ずといっていいほど生じる序列や上下関係、そしていじめ――クラスメイトから「ぼっち」と蔑まれ孤立している「カンナギ」、眉目秀麗・文武両道の完全無欠な人気者「蓮」、スクールカースト上位であろうと必死な「愛」。それぞれに生きづらさや孤独を抱えた3人の物語が「社会学」を通じて交差する青春群像劇。【物語よりも社会学を知りたい方は――】社会学のお話については第7話以降から本格的に扱っております。とりわけ第11話につきましては、「社会学とは何か」という点について端的に言及している最初の回になりますので、よろしければご参照いただきましたら幸いです。* おまけの紹介文 会話劇ver. *「純喫茶ルディックでは美味しいコーヒーはもちろん、紅茶などのドリンク類、軽食にもこだわりの詰まったメニューを提供させていただいております。みなさまのご来店を心よりお待ちして……」「マスター! お願いしたのはお店じゃなくて小説の紹介だよ! えーと、ルディックでは社会学カフェを開催してるんだけど、マスターからも紹介があった通りコーヒーだけじゃなくてミルクティとかホットサンド、あとケーキ類なんかもホント美味しくて……」「か、カンナギ! またお店の紹介になってるよ! コホン。初めまして、志之元蓮です。このお話はクラスの中で『ぼっち』と呼ばれているカンナギと、クラスの…自分で言うのは恥ずかしいんですけど……えっと『人気者』の僕が、社会学を通じて心の交流を……」「ちょっとレンレン! 私も仲間に入れてよ〜〜〜!!!」「わ! ごめん、久野さん! え、えーと、ルディックでは、最初僕とカンナギが社会学カフェをすることになったんですが……」「――ふぅ。いつもはこんなわちゃわちゃしてないんだよ。社会学カフェ、よかったら君も参加してみない? ……え? 社会学を知らなくても大丈夫かって? 全然問題ないよ。誰でも楽しめる、それが社会学カフェのコンセプトだからね。君の参加を待ってるよ」◆社会学カフェ別館へのご案内◆ 本作のサイドストーリーや関連するエピソードなどを掲載しています。オムニバス形式の短編集。リンクは下記をご参照ください。 https://kakuyomu.jp/works/16817139557046494092※本作品は、一部をnote、NOVEL DAYSに掲載しております。サイトタグ:社会学 群像劇 心理描写 / 孤独 ヒューマンドラマ 青春 友情 日常がほんの少し違って見える 文芸