ハリーポッターの二次創作は、人気のものはみな原作に引っ張られるのか骨太の作品が多いような気がする。これもそんな作品の一つ。孤児院の少年が引き取られ魔法使いの名家の生まれであることを知るというハリーやトム・リドルを思わせるバックボーンの主人公。当主となり、徐々に成長していくさまが本作の見どころ。話が進むにつれ、名家がクソデカ名家すぎてちょっとだけシュールな笑いがあった。ハリーポッターの原作要素の中でも、特に「血統・一族」と「出生の秘密」をクローズアップして独自設定を盛り、物語を展開している。ヴォルデモート…あなたはクソだ(あたりまえ)ドライさとウェットさが読んでいてだんだんと癖になる。そして根底にあるのはふだん目立たないが大きな愛。やっぱりハリーポッターは愛の物語だよなと感じる。ここを外さない二次創作は名作。