怪しい過去を持つ男女が招待状を手に太平洋に浮かぶ島に建つ館、【不死鳥館】に集められていた。 出迎えるは館の主人、執事、そして一度も島から出たことがないという主人の娘。 総勢9名の男女は初日こそ島での生活を楽しんではいたが、その晩事件が起こる。 宿泊客の一人、鳳凰堂椿と名乗る少女が生首だけとなって発見されたのだ。 外部犯の犯行の可能性は無く、加えて島に閉じ込められてしまう。 誰が、何のために、首は切られるのか。 【不死鳥館の殺人】は、こうして始まった――。 ――と、そんなありがちなミステリーの舞台の【裏】で、ある異常事態が進行していた。 死体、いや、発見された生首では無く、体の方。 首を切断されたはずの体が起き上がったのだ。 見れば、斬られたはずの首から上がしっかりとあるではないか! 首を切られて死んだはずの鳳凰堂椿は冷や汗を流してつぶやいた。「このまま出ていったら……私が不死身だということが、バレる!」 某出版社の新人賞、メフィ……賞の座談会にて「今回(2022年下期)一番の問題作」「長い」「作者の熱意がどんどん読者の中に注ぎ込まれていって、溢れてもまだ注がれて、最後に読み手が、作者の熱に溶かされて終わる」「長い」「メフィ……賞以外でデビューしてほしくない」 などと言わしめた作品を、期間限定ながら一挙公開! 果たして、不死鳥が紛れ込んだ、よくあるミステリの舞台はどうなってしまうのか。 サイトタグ:残酷な描写あり 異類婚姻譚 ミステリー サスペンス 探偵小説 シリアス 人外 現代
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