カウンターポストが書いた小説の紹介・解説一覧 Tweet
全体:4件
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210話、つまり最後まで読んでほしいというのはフリではありません。本気で最後まで読んでほしいということです。そもそも何故こう書いたかというと、毎回章ラストでしっかり区切ってくれるので、読むことを中断するタイミングがわかりやすく、目標もしっかり移り変わるのでどこまでというのが掴みにくいのです。そして、自分が一番好きな206部分まで絶対に読んでいただきたいし、そうであるならば最後まで読んでというのがわかりやすいからです。この物語を評すならば、親離れと子離れの物語であり、全能に思える存在に縋らない物語なのですが、詳しく書くとネタバレになってしまいます。資材を運び、建築する。地に足のついたダンジョン構築と、ダンジョンにおける集団対集団の良い戦闘が読めるのも最後の章ですし、まあそこまで読んでほしいです。周囲との折衝や地盤固めをしっかりやるし短期目標も長期目標も明確で飽きさせない物語です。是非とも、是非ともまずは0章を読んでください。きっと続きを読みたくなります。
まずココまで!
210話
good/1
文字数:448文字
編集日:2022-04-12
他薦
この物語は端的に言うならば逆行転生+勘違い物の話です。書籍が9巻まで刊行され、コミカライズ、ドラマCD、舞台化までされている本作、面白いことは語るまでもないでしょう。 では本作独自の要素、差別化点になるところと言いますと、まず解決しなければならない問題の設定です。飢饉が原因となり起きた革命により処刑されて逆行転生した主人公ということで、この飢饉に対処しなければならないわけです。倒せるような敵でもないですし、生半可な対処では大陸全体を襲う小麦の不作、小麦一袋で城が買えるような価格にまで暴騰するという問題を解決することはできません。 内政(他力本願)とありますが、一国の内政のみでとても立ち向かえる問題ではないので、主人公が顔となって外交をしなければならないわけです。学園で他国の王族と仲良くなったり、他国に出向いて交渉を行ったり、自国の貴族を説得しなければならないこともあるでしょう。敵があまりにも強大故に勘違いで評価が上がっていくのも喜んで読んでいられる訳です。 また、ナレーターさんのツッコミ。コミカライズ版でも使われていましたが、地の文でいつもツッコミを入れることで勘違いされてる評価ほど主人公は優秀ではないことが読者に常に明かされています。暴騰していく評価と、現実的な評価の両方を読むことでフラットに主人公を見られるわけですね。 そして、主人公の人柄です。逆行することで逆行前にも着いてきてくれた忠臣を素早く身内に引き入れられるわけですが、これはつまり逆行前にも手遅れでありながら問題に立ち向かったからです。この主人公、割と考えは浅いし、小物ですけど、それでも一番大事なところで逃げない心を持っています。第一部を読めばその人柄と、ギロチンの未来を回避できたとしてその後どうしていくかまでわかるわけですが、個人的にはその後も読み続けて欲しいと思っています。 何故なら、その後にどうしても覆すことのできない死の預言に立ち向かう場面があるからです。未来の導により死ぬことが確定している。それを変えようと全力を尽くして尚変えることができずその当日を迎えた主人公。 彼女がどのように覚悟し、その運命に立ち向かったのか、それを是非とも読んでほしいと私は思います。 長くなりましたが読んでいただきありがとうございました。
まずココまで!
44話
good/1
文字数:988文字
編集日:2022-03-30
120点のタイトル。適度に短い話数と文字数。タイトルでピンと来たならこんなレビュー読む前にサッと読んで欲しいとすら思います。陳腐な表現になりますが、格の高い正義の魔法少女がとある理由(作中で説明されます)によって犠牲になった後、生き残ってしまった主人公の一人称でこの物語は紡がれます。展開のネタバレをしたくないのでやはり読んでください。この紹介とあらすじを読んだ期待にしっかり応えてくれる面白い小説です。
まずココまで!
2話
good/1
文字数:210文字
編集日:2021-11-25
本編のキャラや展開に関するレビューは小説家になろうの作品ページの方にたくさんあるので、そちらに譲ります。では何を紹介したいか。それはこの作品の短所と、それを大きく上回る長所です。まず長所から紹介すると、盛り上げるべきところ、積み上げた物を全て出し尽くすべき場面で本当に出し尽くして最高に面白い展開にするところです。100点満点中300点くらい平気で稼いでくる。私が読んできたWEB小説の中でもトップクラスと言える展開をこの作品は何度も出してくれます。しかし、その反面積み上げる部分が凄い面白いかというとそんなことは無かったりします。どうしても暗い展開になってしまったりとか、主人公の性質上同じようなところで何度も間違えたりとか、まあそういうことがある訳です。そのため、この小説は途中まで3章おき(3章目は今までの展開や描写を燃やし尽くしてとても面白くなったからです)に面白くなる小説と思っていたりしたのですが、この作品はなんとその燃やした後の灰や思い出まで利用することで8章以降ずっと面白くなります。なんなら一番最後の10章に至っては燃やすことしかしないので、章ラストめいた最強の展開を連打してきさえします。500万字の大長編の終盤がめちゃくちゃ面白いのです。それ故に、連載されていた数年間は今追いつくべきとずっとおすすめしてきました。本編完結しましたが当然面白いまま終わったので今一気読みして欲しい。まあ長いのでゆっくり一ヶ月くらいかけて最後まで読んで欲しい。読む価値はある。そんな小説です。
まずココまで!
130話
good/2
文字数:661文字
編集日:2021-11-25
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