小説紹介


文章を読んで異国を旅する感覚になれる作品が好きです。
その世界の文化、様式、生活、風俗、そんなものを肌で感じるような作品が好きです。

はい。この作品はまず、そんな私の好みに完全合致です。
私がちょくちょく熱を上げてる、異国情緒豊かな小説。まずその部分でパーフェクト。
東アジアを舞台にした物語は、文章の隅々から色彩が、香りが、物音が、息遣いが、確かにそこに人々が生活しているという証左が感じられます。
生きた世界を感じます。

そのうえで、主役の二人。
「ホダシ」と呼ばれる、分かりやすく言えば出会った瞬間ビビッときちゃう運命の人のようなものなのですが。
この二人が、とにかくよい!
運命の出会いで恋心は互いに初手MAX、序盤から超ラブラブです。
しかし出会ったばかりでお互いのことは全然知らないため、とまどったり不安になったり距離感が分からなくなったり、恋心をうまく手懐けられないでいるその様子がとかくグッときます。
とってもよい! 大好き!
私の持論で、恋愛モノをおもしろくするスパイスは気持ちと状況が噛み合わないアンバランスな状況であると思っているのですが、これはまさにそれですよ。最高です。

異国情緒をとっても、恋愛要素をとっても、私にとって大好物。
なら両方を兼ね備えたこの作品、私が大好きにならないわけがない。
私的大ヒットです。

(カクヨムでの自身のレビューを転載)
まずココまで!
2話
good/1
文字数:613文字
編集日:2022-11-18
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小説情報

東アジア風・歴史ファンタジー日常系。
商会で働く青年オウリが旅先で出会った少女カナシャ。
あどけない彼女に絆されたオウリと、その溺愛に応えたいカナシャの行く道は。

太陽の島の五つの部族。
西の大陸の大国。
そして海の民。

揺れ動く世界に生きるため、島の精霊の声を聞くカナシャと共に、「商い」を武器に生きていく。
商人オウリ奮闘記!


東アジアといっても、中華な後宮ではありません。
十二単も陰陽師も出てきません。

粗末な麻をまとった庶民達が、働いて食べて笑って。災害に立ち向かい、争う。

そんな、生活する物語です。

大陸の東に浮かぶ、太陽が照りつけ雨が降る暑い島。
その自然や食べ物、陽射しと木陰、そんなものを感じていただけたら嬉しいです。






サイトタグ:東アジア 中世 男主人公 お仕事 日常 溺愛 少女 年の差

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